Japanese DREAMは
全てのアーティストに
平等にチャンスを与える夢の番組です。この番組はそんな発想から始まりました。
いい曲は与えられるものではなく、
自分の耳で確かめて、
自分の心で発見するものです。リスナーの皆さんと、
音楽評論家 富澤一誠
いい曲を最初に発見する音楽番組、
それがJapanese DREAMです。
『全ての楽曲に平等なチャンスを与えたい。そして、本当の「いい曲」を多くの人に聴いてほしい。』という理念で始まったラジオ番組。FM NACK5で1992年04月にスタートして、2006年03月までの13年間、オンエアされていました。メインパーソナリティーと番組プロデュースは、音楽評論家の富澤一誠氏。
番組概要を簡単に説明すると、一ヶ月に発売される邦楽のシングル曲を全てオンエア。(オンエア解禁日に引っ掛かる場合や、演歌などを含む一部楽曲は除きます。月によって異なりますが、大体、70曲~150曲くらいの印象。)番組専属のモニターであるミュージックジャッジマンと一般リスナーの投票を集計することによって、月間のいい曲ランキングを決めていくという内容でした。アーティストの知名度は関係なく、リスナーが純粋に聴き比べて良いと感じた曲に投票するシステムだった為、一般層には認知度が高くないアーティストが、月間グランプリを獲得することも多々ありました。(むしろ既にブレイクしている有名アーティストよりも、伸びしろがある期待のニューカマーの方に票が集まる傾向が強かったです。)
この番組を音楽が好きな人間が聴く利点としては、シングル曲の新譜が隈なく聞けるので、新しい発見が多かったということ。投票結果によって、音楽好きなヘビーユーザーに好まれるアーティストを、いち早く発見できたということ。そのような点が重宝しました。
今でこそリアルタイムにネットで新曲を試聴出来たり、サブスクリプションなどで気軽に音楽を聴くことが出来る時代になりましたが、インターネットが普及する以前は、ラジオから流れてくる曲をエアチェック(カセットやMDに録音)して、新しい曲を確認。音源が欲しくなったら、CDを買うかレンタルするというのが一般的でした。今よりも確実に音楽に飢えた環境であった為、新曲をまとめてオンエアしてくれる番組の存在が、非常に重宝したという思い出があります。
いい曲の基準は、どの部分を重要視するかで、人それぞれ異なると思いますが、『いい曲』というキーワードでひとくくりにしてしまった個性的なチャート、それがJDチャートでした。現在、自分が代表を務める企画『サブコン』は、この番組の理念を受け継いでいます。正式な後継番組としては、2016年10月よりFM NAKC5にて、冨澤先生がプロデュースする番組『Hit Hit Hit !!』が、毎週金曜日の深夜にオンエア中(2021年06月現在)です。