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坂口有望「地球-まる-」
作詞&作曲:坂口有望/編曲:岡部晴彦

シンガーソングライター、坂口有望。下の名前は『ゆうぼう』ではなく『あみ』と読みます。タワーレコードのインディーズレーベルから、2016年にリリースされたデビュー曲「地球-まる-」。名前の読み方さえ分からない状態で、彼女の曲を初めて聴いた時、若干14歳のシンガーソングライターが描く世界観から衝撃を受けました。お世辞でもなんでもなく、天才が現れたと。

大阪出身の彼女は、中学1年生の時にギターを始めて、中学2年生の時に初めて作曲&初ライブを敢行、そして中学3年生の時点で、インディーズからのCDデビュー。スピード出世とも言える経歴に、才能の片りんが見て取れます。

自分は2018年に、渋谷でライブを拝見させて頂いたことがあるのですが、ファン層は高校生くらいの男女が大半で、若い層に支持されているアーティストなんだなということを、改めて会場の空気から実感させられました。

この「地球-まる-」という曲について。その名の通り、地球をテーマにしていますが、歌詞のところどころに見られる独創的な視点は、相当なオリジナリティに溢れています。

地球がくるくる回って
そしたらみんな目が回って
大切なものに気づかないんでしょ?
きっと それは 目に見えない大切なものを
見つけ出すためだから
地球がくるくる回って
そしたらみんな目が回って
大切な人とぶつかってしまう
きっと それは ぶつかったその先の答えを
見つけ出すためだから

正直、この発想は自分の中には全くありませんでした。地球が丸いのは百も承知ですが、『地球の回転のせいで、目が回った先にあるものは、偶然と見せかけた必然である』というような内容の歌詞を、平然と書いてしまう辺り、やはり只者ではないなと。

君が地球のカタチはマルって
バツじゃなくて マルでしょって
そうやって 優しくそっと笑うから
こんな僕も 笑顔が苦手な僕も
はじめて 笑えたから

マルに対してのバツという発想も、一本取られたという感じですね。粗削りな部分はありますが、彼女が言いたいこと、伝えたいことは、しっかりと言葉で伝わってきました。

感情のこもったボーカルも、優しいギターの音色も、等身大の想いを乗せた歌詞も、全てが純粋で魅力溢れるアーティストだと感じました。デビューから5年、すっかりと大人っぽくなった坂口有望さんですが、これからも独特な世界観を貫いて欲しいなと心から思います。

【レーダーチャート】

ボーカル:17
メロディ:18
歌詞:19
アレンジ:18
個性:18

TOTAL:90

【外部リンク】

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