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ほたる日和「東京組曲」
作詞&作曲:早川厚史/編曲:根岸孝旨・ほたる日和

ボーカルの早川厚史を中心に活動するスリーピースバンド、ほたる日和。今からさかのぼること15年前、2006年に下北沢で結成。結成当初は、4ピースバンドという編成からスタート。その後、メンバーの脱退、早川氏のソロユニット活動という形を経て、現在の3人編成に落ち着いた模様です。

ほたる日和の楽曲を初めて聴いた時は、スピッツが好きな人に、お薦め出来ると確信しました。哀愁とやるせなさを感じる少し物寂し気なメロディ。繊細でありながら、どこか儚げで優しい歌声は、まるで都会を浮遊する幻想的なホタルの様にも感じられます。

「東京組曲」という作品は、澄んだ空気が感じられるような、冬が似合いそうな楽曲です。夢を追う為に東京へ出てきた青年の葛藤を描いた物語。夢を応援してくれた恋人を故郷に残し、華やかな大都会で、現実に追われながら生きる。最後は「いつの日か夢を叶えたら、笑顔で君に会いに行きます」というメッセージで締めくくられています。

この曲を聴いていて物寂しく感じるのは、「花は咲きそうにないけど」というフレーズ。主人公も自分の描く理想とは程遠い現実に直面していること、そして多分、夢は叶わないだろうなということを、うっすらと頭のどこかでは理解しているのかもしれません。ただそれでも頑張るしかない。そう自分自身に言い聞かせているようにも感じます。

この楽曲の主人公に限らず、夢を叶えたくて、東京に出てくる人は、数多くいると思います。勿論、夢が叶う保証はどこにもありません。高く聳え立つ現実の壁。「東京は華吹雪舞う夢舞台 今でもそう信じてる」この一言から、憧れと幻想、現実と虚構が、入り乱れている様相が見て取れます。この主人公の場合は、どんな時も応援してくれた、そばにいてくれた大事な人に、笑顔を届けたいからこそ、歯を食いしばって必死になれるのかもしれません。

同じような境遇にいる人へ。夢を追いかけるのが辛くなった時、この曲を聴けば、心が少しは軽くなるかもしれません。いつの日にか夢を叶えて、大事な人が待つ故郷へ笑顔で会いに行く。都会の空の下、今日も頑張っている人は、沢山いると思います。人の心の暖かさと不条理な夢への形を、感じ取ることが出来ました。曲が醸し出す世界観に浸りたくなるタイプの作品だと思います。

【レーダーチャート】

ボーカル:19
メロディ:18
歌詞:20
アレンジ:18
個性:17

TOTAL:92

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