京都在住の3ピースロックバンド、10-FEET。彼らのイメージと言えば、ゴリゴリのパンクロックサウンド&ミクスチャーロックサウンドですが、そんな彼らが放つバラードソング、それが「太陽4号」です。
2017年に活動20周年の記念としてリリースされた楽曲。彼らの曲の中でも、最も遅いBPMということもあり、普段と違うアレンジとなった為、完成させるまでに苦労されたみたいです。その分、分かりやすさやメッセージ性を前面に押し出すことで、新しい一面を見せてくれた楽曲でもあります。
ボーカルのTAKUMAさんも、「人生最後に残したい音源」ということを念頭に置いて、直感だけで楽曲制作をされたとのこと。この曲をきっかけに、既存のファンへも、新しい一面をアピールできたのではないでしょうか。ネガティブな言葉の中にも、ポジティブな面を感じさせてくれる楽曲です。
MVに関しても、400人のファンと共に撮影された作品であり、「逆境に飲み込まれても自分の意思で歩き出す」をテーマに、全員に演技指導が行われた上、ワンカット撮影の為に、緊張感の中で撮影された意欲作とのこと。生命の躍動感にも似た力強さを感じる作品に仕上がりました。
僕はきっと 僕から見た 優しさや正しさで 沢山あなたを 傷つけてきました
「まぁいいや」が増えました 優しさか諦めか 強くなったからか 弱くなったからか 正直 僕にもよく分からないのです
心が冷めている人は
本当の感動を知っています
今夜も眠れない人が沢山います
きっといます
この辺りの表現には、考えさせられるものがありました。人は間違いを繰り返して生きていくものだと思います。ただそのことに自分自身で気が付けるか、そしてダメな部分を受け入れられるかで、その後の人生に大きな影響を与えていく気がするのです。そんな誰もが想うところを、素直な言葉で表現されています。
背中を押してくれるような存在が必要になった時、前向きになりたいという気持ちが湧き上がってきた時に、是非とも聴いてもらいたいナンバーです。
ボーカル:17
メロディ:18
歌詞:19
アレンジ:18
個性:18
TOTAL:90