名曲シリーズ #027【the Indigo「UNDER THE BLUE SKY」(2003)】突き抜けるような青い空に想いを馳せて

the Indigo「UNDER THE BLUE SKY」
作詞：田岡美樹／作曲：市川裕一／編曲：羽毛田丈史・市川裕一

the Indigo(インディゴ)は、1998年に結成されたグループ。ボーカルの田岡美樹さんは、デビュー前はタワーレコードの社員。ギターでトラックメーカーの市川裕一さんは、後にAKB48の作編曲を多数手がけています。ちなみに「UNDER THE BLUE SKY」のリリース後、2004年以降はアジアを中心に、海外でも活動を展開していきました。

the Indigoというバンドは、ギターの音を全面に押し出した楽曲が多いのですが、この曲に関しては、特に分かりやすい構成に仕上がってますし、理屈抜きにして、一聴き惚れしてしまいました。清涼感ある田岡さんの歌声と、柔らかいギターサウンドが、心地よいナンバー。この曲の第一印象ですが、『快晴の青空』と『夏』という代名詞がピッタリ合います。前に進めない時の原動力になってくれるような、背中を押してくれる応援ソングなので、曲の世界に浸るうちに、知らず知らずのうちに元気になれるんですよね。

UNDER THE BLUE SKY
あの日僕らが描いた夢から
覚めないように 止まらないように

UNDER THE BLUE SKY
輝きながら歩いていこうよ
終わらない旅は続く

MVは宮崎あおいさんの可愛いらしさが、際立った作品になっています。人形だった少女に命が吹き込まれて、パラレルワールドが展開するストーリー。本来の楽曲が持つイメージと、MVのストーリーは、多少、ニュアンスが異なりますが、一本の短編映画を見ているようで、良作だと感じました。

この楽曲は2003年にオンエアされた、アニメ『魔法遣いに大切なこと』のエンディングテーマソングなのですが、実は主人公の菊池ユメの声を、声優として宮崎あおいさんが演じていたのです。そういった経緯から、彼女がMVに出演することになったのかもしれませんね。青空の下、夏に聴きたくなるような、暑さを和らげてくれる、瑞々しい一曲だと思います。

※2011年04月10日(日)公開の記事に、加筆修正致しました。