• 良い曲を発掘する音楽情報サイト
ヒャダイン「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」
作詞&作曲&編曲:前山田健一

現在、テレビアニメ『日常』のオープニングとして、好評オンエア中の楽曲。初めてこの曲を聴いたときの感想ですが、「ポップでノリが良い、男女ツインボーカルナンバーだなぁ」くらいにしか思っていませんでした。ただ衝撃の事実を知った瞬間、楽曲の評価は、一気に上がることになりました。

何を隠そう、この楽曲、一人で歌ってるのです。もう一度言います。なんと『一人』で歌ってるのです。まさにビックリという感じで、女性パートだと思われていた部分も、実はヒャダインさん(男性)のボーカルとのことです。例えボーカルを加工していたとしても、ここまで精巧に作られていると、なかなか見抜くことは出来ませんよね。

ということは、MVに出ている女性は、完全にミスリードということになりますね。今回は男女ツインボーカルを装う為だけに、出演してもらったみたいです。ヒャダインさんと共演しているのは、麻生夏子さんという方なのですが、今作に関しては、この楽曲のボーカルとは関係ありません。(確かに麻生さんは、以前から前山田さんのプロデュースで、自身の楽曲をリリースしてますが、ヒャダイン名義の今作に関しては無関係です。)

宅録系ミュージシャンは、マルチプレイヤーが多く、どんな種類の楽器であっても、一通り弾けるという人は多いみたいですが、まさかデュエットソングを一人でやるというのは、今までになかった発想なので、ビックリしましたね。(今でこそバンドサウンドのイメージが強いですが、スガシカオさんや中村一義さんは、元々は宅録系ミュージシャンでした。初期の頃の音源は、様々な楽器とシーケンサーを駆使して、ほぼ一人でレコーディングしていたそうです。)

ヒャダインとは、前山田健一さんのソロユニットです。今作が自身のメジャーデビュー作品となります。前山田さんは、2007年に作詞・作曲家としてデビュー。事務所に所属して、音楽活動をスタートしますが、当初は泣かず飛ばずの状況。そんな煮詰まった状態を打破すべく、本職とは別の形で、ニコニコ動画において、ヒャダイン名義で、ゲームのBGMをアレンジした作品を発表。これらの作品の出来が、想像以上に素晴らしい出来だった為、それが一部業界人の目に止まりました。そこから事務所を移籍。前山田名義での仕事も、一気に増えます。

ヒャダイン=前山田健一ということを、隠したまま、双方の名義で活動していたのですが、2010年に自らのブログで正体を明かして、今日に至ります。経歴を見て驚いたのですが、ももいろクローバーZAKB48を始めとしたアイドルなどに、前山田名義で、楽曲提供しているみたいですね。確かに前山田さんの持つセンスだったら、アイドルポップソングを作るのには、適してるかもしれません。久々にビックリさせられたニュースになりました。

急転直下 いらっしゃった 恋心
あっちゅうま 顔 発火で まっかっか

バ・バ…バカな!? 手が震えるぞ
これが 俗に言う 「恋」なの!?

やややっちゃった 会話 噛みまくり
気まずい沈黙 マミムメモ

キミの(キミの) 気持ち 知りたいよ
カカカタ☆カタオモイ

片想いの緊張感を表現した歌詞ではありますが、ヒャダインさんの独特の言い回しが出ていて、面白い表現を使っているなと感じました。ただノリのいいだけの曲だと思っていたのに、細部に至るまで丁寧に作り込まれていることに気が付き、更にこの楽曲のことを、好きになってしまいました。何度も聴きたくなってしまうような、中毒性の高いナンバーですね。今後のヒャダインさんの活動に、注目してみてください。

※2011年05月30日(月)公開の記事に、加筆修正致しました。

【レーダーチャート】

ボーカル:16
メロディ:17
歌詞:17
アレンジ:18
個性:19

TOTAL:87

PVアクセスランキング にほんブログ村 にほんブログ村 音楽ブログへ にほんブログ村 音楽ブログ 好きな曲・好きなアルバムへ にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ にほんブログ村 音楽ブログ 音楽評論へ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です