2018年にYouTubeへの投稿が解禁されてから、ネットでも多くのジャニーズ系のタレントの活動を目にする機会が増えました。自分も過去にジャニーズのタレントさんと一緒に仕事をしたことがあるのですが、その頃は共演者であっても、写真を撮ったり、サインをしてもらうのは勿論、握手すらしないで欲しいということを、スタッフから厳重に言われたことを思い出しました。ここまで徹底されているのは、やはりジャニーズ事務所所属だからという理由があるのかもしれません。(他にも一部、タレント同士の交流に目を光らせている事務所などもあるので、公でのタレント同士の連絡先の交換がNGというケースもあったりします。)
ここ最近のジャニーズのネット展開は大正解だと思います。それというのもネットを利用することで、ファン以外の人間に対してのアピールの場を作ることに繋がります。ネットというものが、時間に縛られず、自由に閲覧される環境という観点からも、重宝すると思います。女性アイドルなどにも共通して言えることですが、折角、質の高い良い作品を提供されているのに、世間には浸透していないなと感じることが多々あります。これは男女性別を問わず、アイドルというジャンルが、固定ファン層のみに向けたマーケティングに陥ることで、起きてしまう現象なのかなと感じました。
これだけ世の中に情報が溢れた時代における宣伝戦略。まずは知ってもらうことが、一番効果のある方法だと思います。やる気さえあれば、上質なコンテンツを、誰でも無料で公開出来る時代です。熱狂的な固定ファンに限って言えば、どんな形の活動であったとしても、演者にお金を支払うことには抵抗ないと思われますし、推しの為に付いて行きたいという人間は、一定数いるとは思います。ただ何となく存在を知っている程度の層は、それだけではファンとして獲得出来ません。お金を落としてくれる新規を獲得できなければ、演者自身が衰退していくだけです。
自分は満遍なく新曲のチェックを行う関係上、動画サイトでジャニーズ系タレントさんの新譜を聴く機会が多いのですが、2018年以前だと、ファンが無断投稿しているテレビ番組の録画映像など、違法性を感じる動画が多い印象でした。(そもそもジャニーズが公式で認めていなかったので、全ての動画に違法性があったとも言えます。)ただ現在に関しては、公式の出しているtrailerや公式MVなどが、多くアップされるようになりました。この流れを作ることで、結果的に不正アップロードが減ります。同時にジャニーズ系のタレントさんに興味がない層が、偶然、知るきっかけを、公式側で作ってくれるのは、ありがたいことだと感じています。今後、宣伝方法の多様化に伴って、更に軟化していくのではないでしょうか。
時代の流れとでも言いますか、アイドルという括りの中での楽曲のジャンルも多岐に渡り、カッコいい音楽をされるグループも増えました。自分は特にジャニーズの中だと、関ジャニ∞、King & Prince、Snow Man、SixTONESが、好きだったりします。最近は音楽系サブスクにも、一部解禁されたりしていて、ますます曲を聴く機会が増えそうです。
音楽作品以外の分野に目を向けると、今現在は版権の問題などで、ジャニーズのタレントさんが過去に出演したドラマなどのオンデマンド放送やテレビでの再放送が、規制されているという流れがあります。(どうしても見たければ、映像化されている作品に関しては、レンタル店などで探すか、円盤で購入するしかありません。)今後の流れとして、規制が緩まることで、過去の出演作品などが再度オンエアされ、再評価される機会の増加に期待したいと思います。