イベントレポート #001 『M3 2021春』

2021年04月25日(日)に開催されたイベント。『M3』とは音系・メディアミックス同人即売会です。主に音楽活動をされている方や、声優さんなどがアフレコした声を使った作品、SEや音声を使った作品を発表する即売会になります。東京都を対象にした緊急事態宣言初日ということもあり、都内では中止になるイベントが数多くあったようですが、『M3』は予定通り開催される運びになりました。今回は東京流通センター(TRC)の第一展示場、第二展示場を利用した従来の形式(リアル会場)に加えて、一部のサークルに関しては、Web上にオンライン会場を用意。リアル会場では、パンフレットの事前購入者と当日購入者で、時差を付けての入退館を行い入れ替え制にすることで、コロナ対策も徹底されていました。

コミケを始めとした同人誌がメインのイベントには、通い慣れていましたが、音楽系専門の同人イベントである『M3』に関しては、今回が初めての参加となりました。どうしても行ってみたいなと思った目的。それはAtelier LadyBirdさんという創作ユニットが出展されていたからです。以前の記事の中でも書いたのですが、去年、YouTubeで偶然、彼らの曲を聴いたことがきっかけとなり、一気に世界観に惚れてしまいました。特に「バルーン」という楽曲が好きで、今でも大事に聴き続けています。今現在でも旧譜の音源は、BOOTHでダウンロード購入出来るのですが、一部のCDは通販でSOLD OUTとなっていました。ただ今回、CDとして再販されるということで、これは旧譜のCD盤を入手出来るチャンスなのかなと。それに加えてイベント当日にリリースされる新譜を、いち早くCDとして入手したかったという理由も重なって、緊急事態宣言で中止にならないことを祈りながらも、当日を迎えることになりましたが、結果、無事にイベントは開催されました。

自分は当日にパンフレットを購入する予定だったので、お昼過ぎに伺いました。まずはAtelier LadyBirdさんのスペースに直行。売り切れていたらどうしようという心配をよそに、無事にCDを入手することが出来ました。過去の作品を含めた5枚のCDを同時購入したら、おまけにマフラータオルを付けて頂きました。柄にもなく緊張してあまり話せませんでしたが、自分のYouTubeの動画の中で、楽曲を使わせて頂いているという話は出来ました。(『Audiostock』というサイトで、音源と楽曲使用権利を購入すれば、商用動画を含めて、自由に曲を使うことが出来ます。自分も正規の手段で購入して使わせて頂いています。)今思い返してみると、自分の名刺くらいは置いてくれば良かったかなと、ちょっと後悔しています。

⇩過去のレビューは下記のリンクからどうぞ！

名曲シリーズ #014 YouTubeのプロモーションが出会いのきっかけでした【Atelier ladybird feat.優莉「バルーン」(2016)】

今回のもう一つの目的。それはいぬよりねこはさんというユニットの魔法をコンセプトとした新譜『Crépuscule』を購入する為でした。このアルバムに収録されている「まほうのおんがく」という楽曲を、自分が昔から大好きな作曲家でもあり、tipToe.のメインソングライターでもある瀬名航さんが提供されたということもあって、ずっと前から楽しみにしていたのです。こちらも無事にゲットすることが出来ました。

お目当てはこの2件でしたが、入場料として購入したパンフレット代が1,500円したこともあって、このまま帰るのも勿体ない。ということで目的は達成していたのですが、あとは時間が許す限り、ぷらぷらと会場を散策しました。折角の機会なので、ジャケットが気になった作品を、適当に衝動購入してみようかなと。色々と見比べてみて気になったのが、アトライトサウンズさんの1stアルバム『スイーツ大作戦！』と、ちょこっとだけさんの『ファンシーキョンシー』『アイスワール』の2枚。

前者のアトライトサウンズさんは、サークル結成後、初のアルバムということを謳い文句にしていたので、期待を込めて購入。後者のちょこっとだけさんは、この業界ではベテランらしく、企業案件なども多く受けるサブカル系アーティストという立ち位置。商用サブスク系の音楽配信サイトでも、一部楽曲が配信されている人気サークルです。新譜の『アイスワール』は。10thアルバムとのことで、場数を踏んでいるだけに、期待値が高まりました。ボーカルのちょこさんの可愛らしい歌声が魅力です。

今回は初めて『M3』というイベントに参加してみましたが、同人誌がメインの即売会とは、また雰囲気が違って楽しかったです。ボカロなどのシーケンスソフトの普及、YouTubeやサブスクの楽曲配信などネット環境の整備により、ますますWeb系宅録ミュージシャンの需要が高まっていくと思うので、こういったイベントを通じて、新しいアーティストを発掘していきたいですし、チェックも継続していきたいと思います。