かつてさいたまスーパーアリーナには、ジョン・レノン・ミュージアムという施設が併設されていました。(残念なことに、惜しまれながらも、2010年09月30日に閉館しました。)ジョン・レノンにちなんだ展示品や映像などで、彼の歴史を振り返ることの出来る施設でした。
そこに展示されていた品の中に、ジョンの最後の姿を見届けたアイテムがあります。1980年12月08日の22時50分、彼が凶弾に倒れたときにかけていた、血痕のついたメガネです。
自分はビートルズをリアルタイムでは聴いていませんし、洋楽は自分の専門分野ではない為、詳しくうんちく等を語ることなどは出来ません。ただ『20世紀最高のロックバンド』という称号が相応しいミュージシャンだったということは、実際に音を聴いてみれば分かることで、その理由は一目瞭然だと思います。多くの人間が尊敬するアーティストとして挙げることからも想像できるように、偉大な存在であることに違いありません。
『今年も冬になって、ジョンレノンが街にあふれている』
これは斉藤和義と玲葉奈の「五秒の再会」という楽曲にある歌詞の一節です。この曲を聴いていて、今も受け継がれている彼の音楽というものを、再確認した気がします。
志半ばでこの世を去ったジョン・レノン。彼亡き今、最後に彼が見た光景は、彼が望んだ理想の世界は、このメガネだけが知ってるのかもしれません。