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E.エルガー「行進曲『威風堂々』第1番」

ホルストの組曲「惑星」の中の「木星」を、「Jupiter」というアレンジ形でカバーした平山綾香。この曲のロングヒットによって、一躍有名になった彼女ですが、クラシックを原曲としたボーカル物のカバーというのは、一般的にはどのように受け取られているのでしょうか。

「Jupiter」ヒットの要因。それは「原曲の奥深いメロディーラインと、平原綾香が生み出す音域の広い表情豊かなボーカルが、巧く調和された」ということに尽きると思います。インパクトという点では、平原綾香の数多い楽曲の中においても、「Jupiter」は群を抜いているでしょう。聴き手にとって、原曲がクラシックかどうかということはあまり関係なく、ただ聴き心地が良ければ、多くの人に受け入れてもらえるという典型例だと思います。

ちなみに自分にも大好きなクラシック曲があります。それはエルガー「威風堂々」という楽曲です。この曲はイギリス第二の国歌と言われるほど、世界的にも知名度が高い楽曲です。濃厚なミリタリーマーチとしての側面も去ることながら、聴き心地の良い美しい旋律を持つこの楽曲が、個人的に好きだったりします。そういった理由があるからかもしれませんが、この曲は日本国内において、歌もののポップスとして、数多くのアーティストにカバーされています。ここでは特に自分が注目する二曲を、取り上げたいと思います。

Treasure of HEAVENが2000年09月20日にリリースした作品「I’m…」は、『はちみつ黒酢ダイエット』のCFソングとしてもオンエアされており、耳にされたことがある方も多いと思います。アカペラを取り入れたダイナミックなアレンジ、伸びやかで自由奔放な女性ボーカルがフューチャーされたこの作品は、耳馴染みの良いポップスとしての魅力に満ちていると思います。

新しいところでは、川島佑介が2005年06月22日にリリースしたニューシングル「あの日の君へ」。この曲は伸びやかな歌声と、優しさに満ちた歌詞が感動的なナンバーです。今や世界的イベントであるサッカーのワールドカップ最終予選が実施された本年、ジーコジャパンへの応援歌でもあるこの曲は、多くのユーザーから共感されることになるでしょう。

個人的に好きなのは、この2曲なのですけど、中には面白いカバー曲もあります。アニメシリーズ『あたしンち』のエンディングテーマとして起用された、平山綾の歌う「来て来てあたしンち」。この曲はアニメソングならではと言った感じでしょうか。コンテンポラリーでありながら、ノリの良い変わった「威風堂々」が楽しめます。

「原曲さえ良ければ、どんなアレンジにも耐えうる」

そんなキャッチフレーズが、「威風堂々」には相応しいような気がします。

※2005年07月04日(月)公開の記事に、加筆修正致しました。

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