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アクアノートとは、2018年04月に結成された「水」をコンセプトにしたアイドルグループ。メンバーの平均年齢も15歳と、これからの成長が楽しみなグループです。2020年には全国ツアーを予定。活動を活性化させようとしていた矢先、コロナ渦の影響で全公演延期。逆風はありましたが、地道な活動を続けています。
先述でも取り上げたFullfull pocketの元プロデューサーである多田慎也さんが、楽曲制作の中心メンバーにいる為、Fullfull pocketの解散を残念に感じたファンの方は、アクアノートに注目してみてはいかがでしょうか?
「アクアソニック」は、実際にアイドルのフェスなどで発売されているミネラルウォーター「アクアソニック」を題材にして作られた楽曲。部活動を連想させてくれる爽やかなMVとポップな楽曲に、多田さんの持つ世界観が反映されていると思います。
SAY-LA(セイラ)は2014年12月に結成された、「3000年に一度の正統派アイドル」をキャッチフレーズに活動するグループです。今作はオリコン週間インディーズセールスチャートで1位を獲得。清楚さと清涼感ある楽曲と水色を基調とした多彩な衣装が特徴で、プロデューサーはNAOKI氏と石谷光氏。
SAY-LAに関しては、3rdシングルの「YES, 肯定ペンギン」が「テーマは変わっていて面白いけど良曲だな」と思っていたくらいの印象しかなかったのですが、今作品を聴いたときに胸に刺さりました。正統派 of 正統派な楽曲。昔のAKB48のようなストレートなアイドルポップソングに、懐かしい気持ちになりました。メロからサビに関しての流れも秀逸で、理屈抜きにして良曲だと思います。
真っ白なキャンバスは2017年09月に結成された、「あなたと一緒に、大きな夢を描いていきたい。この真っ白なキャンバスに。」をコンセプトに活動するアイドルグループです。
今作に関しては、ストリングスとギターの音を前面に押し出した、激しくも泣きの要素がある、ポップロックチューン。出会いと別れを迎える春、新しいフィールドに飛び込み、期待と不安の入り混じる感情。その想いを曲に込めたような、まっすぐな卒業ソングだと思いました。躍動感が溢れる部分にも、若さを感じました。名曲です。
わーすたは2015年03月に結成されたアイドルグループ。マネジメントはエイベックスが手掛けます。わーすたという名称は「The World Standard」から。SNSとリアルアイドル活動を通じて、世界にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信しています。
わーすたに関しては、率直に能力の高さに驚かされました。正直、ライブだとどうしてもパフォーマンスの質が落ち気味になるアイドル業界において、ほぼ音源と変わらない状態での高水準なパフォーマンスを披露する姿は、如何とも代えがたい魅力があります。通常の楽曲だと、廣川&三品のツインボーカル、他のメンバーはダンサーという感じなのですが、今作では全員がリードボーカルを務めています。ライブパフォーマンス動画の方も拝見しましたが、圧巻されてしまいました。実力派アイドルが好きな人にお薦めです。
RAYとは2019年04月に結成された「圧倒的ソロ性」と「『アイドル×????』による異分野融合」をコンセプトとする新時代のアイドルグループです。シューゲイザーポップをメインに、ザラザラした質感の音と、ソロのパフォーマンスを生かした作品が多いのが特徴。
最初に申し上げておくと、この作品のCD自体は2019年10月にリリースされたものになります。それにも関わらず、何故2020年のチャートに、ランクインさせたかというと、MVの発表が2020年02月だった為、グレーゾーンだとは思いますが、ここに上げさせてもらいました。
圧倒的すぎて、2020年に一番聴き込んだアイドルソングかもしれません。神秘性のある水のような透明さをもつボーカル、ノイズとメロディのバランス、アレンジを含めて、気持ち良いシューゲイザーポップを堪能できます。他には代えられないという意味での1位選出です。
2020年に発売された『Pink』という1stアルバムの収録曲は、どれも良かったですけど、収録曲の中でも今作が一番刺さってしまいました。奇しくも2020年11月にtipToe.が所属する合同会社SOVAへの移籍が発表された為、今後はtipToe.のプロデューサーである本間社長が関わる作品が出てくるかもしれません。2021年に更なる進化が期待できるアイドルです。
如何だったでしょうか。2020年のアイドルシーン。解散に追い込まれてしまったグループがある反面、逆境に立たされながらも、制約の中で最大限に動くことで、徐々に活動を活性化しているグループもあります。従来のようなライブや特典会が戻ってくるのには、時間がかかるかもしれませんが、2021年のアイドル業界がどうなるのか、ファンとして見守りたいと思います。最後までお付き合い頂きありがとうございました。
※2021年01月10日(日)公開の記事に、加筆修正致しました。